日々、日常や音楽制作の中で
考えていることをストックする場所。
のなちえの声を聞いてもらえたらうれしいです。
Webサイトを作ってくれたデザイナーの大福理絵さんが、のなちえおんがくが大事にしている思いをインタビューという形で引き出し、記事にまとめてくれました。
音楽を再開し自主企画のライブを通してやりたい音楽、自分の役割を見つけて進んでいるのなちえさん。のなちえさんは音楽を感情でつくっている印象ですが、音楽をやっていて喜びを感じるときはどんなとき?
私が歌うことで何かを思い出すきっかけになったり、考えたり、緩んだり、、、聴いてくれた人の中で何かいろんな反応が起きたらいいなと思う。そういう感想をもらった時は嬉しいですね。そんな時にその人と心が通ったような気がする。子供の頃から自分の思いを言葉にするのが苦手で、だから音楽の世界にとても助けられたんだけど、今度は自分がそうやって人の役に立てたらいいなと思う。
曲を聴いていると、のなちえさんと一緒に楽器も歌っているよう。どのように曲づくりをしているのでしょうか?
すべての音を生の音で録ることにこだわっています。デジタルや合成では出せない質感や空気感が生音にはあるので。もちろん、私はデジタルの音も好きなので聴くのは全然聴くんですけどね。いま、自分たちでやるなら生音かな。
音楽を届けるとき、生に勝るものはないと以前からお話しされていたのなちえさん。今回のライブ(2023.4.29) で感じたことを教えてください!
ライブでこどもたちがステージに上がったり、それを見るおとなたちも楽しんでいる様子を見て、自分がやりたい音楽ってこれやなって思いました。どんなライブにしたいかなって考えていたけど、ステージの上で答え合わせしたような感じ。印象的だったのは「解放された気分になった」って言ってくれた人がいて。私は音楽を聴いている時やライブに行く時、その音を全身で浴びながらまさにあらゆることから解放されている心地よさっていうのを感じてきたので、そういう風に思ってもらえたのが嬉しかったです。
私がいつも思うのは、「こどものために」じゃなくて、おとなもこどもも同じで、そこにいるのが当たり前で、それを音楽は全部包んでくれる、おとなもこども心に還るから、みんな同じ場所というか、同じラインというか、そういうところでまた繋がれる感じがするんですね。
たしかに、演者もお客さんも、おとなもこどもも「差」みたいなものがなくなっていくような気分でした。
音楽って、どうとでもとれるし、どう楽しんでもいいし、会場にいるお客さんに何を感じてもらってもいいけど、とにかく音を楽しむ体験をみんなができる場にしたくて。自分ができることって何かなってずっと考えてきたけど、今回のライブをやったことで、人と人が繋がる場所を音楽でつくっていきたいって思いました。
繋がりを本物にしていく、そういうことを音楽でやっていきたい。
この記事はのなちえさんにWebをつくるうえで聞いたこと、stand FMでのお話を元に書きました。のなちえさんの音楽、生きることへのしっかりした軸を感じました。
ぜひいつか、生の「のなちえおんがく」を体感してください。
インタビュアー/大福理絵(RIE DAIFUKU DESIGN)